気づくまでの時間は記録に残らない
停止時間を集計するとき、多くの現場は保守の受付時刻から復旧までを数えます。ところが利用者から見た停止は、機器が止まった瞬間に始まっています。この二つの差、つまり誰も気づいていなかった時間は、どの記録にも残りません。監視を入れて初めて、この差が数時間あったと分かる現場は珍しくありません。復旧を早める投資より、気づくのを早める投資のほうが効くのは、この差が大きいからです。
セルフサービス機で見るべき指標
端末別の稼働率、平均検知時間、平均復旧時間、モジュール別の再発状況。この四つでほとんどの状況が説明できます。稼働率が常に同じ拠点で下がる場合、原因は機器ではなく負荷にあることが多く、同じモジュールが繰り返し故障する場合は予防交換の候補になります。これらの数値でネットワークを整理すると、どこへ手を入れれば停止時間が実際に減るのかが見えてきます。店舗から最も多くいただくご質問の一つが「止まっていることに誰も気づかない時間」です。
稼働率は拠点別に見ないと意味がない
全体の稼働率が九十九パーセントでも、その中に月の一割が止まっている拠点が混じっていることがあります。平均は良い数字を出しますが、利用者はその拠点にしか行きません。監視の報告を拠点別に分けると、慢性的に低い数台が浮かび上がります。更新の予算はここに集中させたほうが、全体の平均を追いかけるより体感が変わります。